
昨日、株式会社ヨシダ様主催の対談イベント「開業医VS勤務医 」に、開業医代表として登壇させていただく貴重な機会をいただきました。
このような場にお招きいただけたことに、まずは心より感謝申し上げます。
今回は、対談でお話しした内容や、実際に参加して感じたこと、そして医療従事者の働き方に対する私なりの考えを、少しブログの形でまとめさせていただきます。
■ 開業医VS勤務医というテーマについて
医療業界における「働き方」は、近年ますます多様化しています。特に歯科業界では、勤務医として経験を積みながら、自分に合った働き方を模索している先生が非常に多い印象を受けます。
今回のイベントでは、
- ・開業医のメリット・デメリット
- ・勤務医としてのやりがいと安定性
- ・キャリアの分岐点としての「独立開業」
- ・人生設計と収入面のリアル
- ・それぞれに求められるマインドと責任感
といったテーマについて、勤務医代表の先生と率直に意見交換をさせていただきました。
対立構造というよりは、「それぞれの立場でどう考え、どう動いているか」を理解し合うような、非常に前向きな対談の場だったと感じています。
■ 開業医としてのリアルを率直にお話ししました
私からは、以下のようなことをお話ししました。
● なぜ開業を選んだのか
勤務医時代は非常に充実していましたが、自分の強みである「インプラント治療を専門にした歯科医院を作りたい」という思いが強まり、独立を決意しました。
もちろん不安もありましたが、それ以上に「患者様と向き合う時間・治療の質・経営・チーム作り」すべてを自分で構築できるという自由度の高さが、開業の魅力でした。
● 開業してから見えた現実
正直、開業は甘くはありません。
- 経営者としての責任
- 人材育成とチームマネジメント
- 集患やブランディングの重要性
- 設備投資やランニングコストの管理
など、治療以外にも頭を使う場面が多くあります。
ただ、それらを含めて「自分の歯科医院を育てていく」過程には、勤務医では得がたい充実感があると感じています。
● 勤務医・開業医 どちらが上ではない
今回のテーマは「VS」でしたが、私は勤務医と開業医、どちらが優れているという話ではないと考えています。
それぞれのライフステージや価値観、目指す医療の形によって、最適な働き方は異なります。
勤務医として長く専門性を追求されている先生、家庭との両立を優先されている先生、経営よりも臨床に集中したい先生――すべてが大切な選択だと思います。
■ 対談を通じて印象的だったこと
対談中、勤務医代表の先生が語っていた「自分の時間を確保しつつ、医療の質を保ちたい」「医院のカラーに染まらず、自分のやり方で患者さんと向き合いたい」という言葉には、とても共感しました。
私自身も、開業してから“自分らしい医療”を模索し続けてきました。
勤務医としての強み、開業医としての視点――両方を持ち寄って、これからの医療業界をどうより良くしていくかを考える対話ができたことは、とても有意義でした。
■ 参加者の皆さまへ
質疑応答の時間では、開業希望の若い先生から
- ・「開業するベストなタイミングはいつか」
- ・「経営と臨床のバランスはどう取っているか」
- ・「スタッフマネジメントで意識していることは?」
などの質問も多く寄せられました。
将来的に開業を考えている方にとって、このような実際の声を聞く場が増えることは非常に大切だと感じています。
私の話が少しでも参考になっていれば幸いです。
■ 最後に:働き方は“正解”ではなく“選択”
医療従事者としての働き方に、絶対的な「正解」はありません。
大切なのは、自分の理想の人生・医療スタイルに合った選択をすること。
そして、選んだ道に責任を持って前向きに取り組むことだと思っています。
今回のような対談イベントが、業界全体にとっても、若い世代の先生方にとっても、前向きな気づきとなれば嬉しく思います。
改めまして、このような素晴らしい機会をくださった株式会社ヨシダ様、参加されたすべての方々に心より感謝申し上げます。