お知らせ

📅 開催概要

  • 日時:2025年11月9日(日)9:30~16:30
  • 会場:東京コンファレンスセンター・品川

今年のITIセクションミーティングは、品川の大会場で開催され、多くの歯科医療従事者が集う盛大な年次イベントとなりました。私はこの貴重な機会に初めて参加し、最新の知見や臨床応用について多くを学ぶことができました。

 


 

🧠セッションのハイライト

🔹 セッション1:Study Club優秀発表
各地域支部からの代表者による発表は、現場での臨床的な工夫や取り組みが詰まっており、すべての演題が非常に示唆に富んでいました。以下に各演者の演題とその内容の概要をまとめます:

  • ・「臼歯部カントゥアを再考する」(北海道支部代表:木村 翔馬先生)
    臼歯部における形態の捉え方を再評価し、審美性と機能性を両立させるための工夫が紹介されました。
  • ・「歯科衛生士が支えるインプラント治療の長期予後 ~MTMによるメンテナンス体制の実践と臨床成果~」(東北支部代表:小原 絢子先生)
    メンテナンス体制の継続的な構築と、歯科衛生士の役割の重要性が印象的でした。
  • ・「Immediacy 治療プロトコルの変遷」(関東1&2支部代表:勝山 裕子先生)
    即時荷重治療におけるプロトコルの変化と、それに伴う臨床的対応が語られました。
  • 「・インプラント治療におけるIOSを用いたデジタル印象の適応範囲の再考」(関東1&2支部代表:三好 敬太先生)
    IOS(口腔内スキャナー)の活用により、どこまで精度が確保できるかの臨床検討が紹介されました。
  • 「・上顎4前歯連続欠損に対して抜歯即時インプラント埋入と軟組織増生で対応した症例」(東海・西日本支部代表:中田 穣先生)
    審美領域での難症例に対し、即時埋入と軟組織マネジメントを駆使した臨床例が紹介されました。

・「上顎前歯部1歯・2歯欠損に対するTypeAアプローチの治療戦略」(九州支部代表:岸本 隆明先生)
審美と機能のバランスを取りながら行う、タイプ1Aアプローチの有効性が示されました。

 

🔹 セッション3:テーマディスカッション

・「TLXインプラントシステム」(丸尾 勝一郎先生)
Straumannの新製品であるTLXインプラントの特性とその臨床応用について、症例を交えてわかりやすく紹介。

・「Straumann TLXの適応とデジタルとの親和性」(勝山 英明先生)
デジタルワークフローとTLXとの高い親和性を中心に、治療の効率化と予後の安定性について解説されました。

 

🔹 セッション4:ITIエキスパートセッション
教育監事による専門的な講演が行われ、より深い知見を得られる貴重なセッションでした。

  • ・「外科的コンプリケーションを回避するためにできること」(豊嶋 健史先生)
    外科処置における合併症の予防法とその実際について、豊富な症例を交えて解説。
  • ・「EMDを使用した歯周組織再生、歯間乳頭再建」(山口 文誉先生)
    歯周組織の再生を目的としたエナメルマトリックスタンパク(EMD)の臨床応用について、実践的かつ科学的な裏付けを基にした講演が印象的でした。

🔹 セッション5:Young ITIセッション
若手歯科医師によるフレッシュなプレゼンが印象的で、特にアメリカ・コネチカットでのITI Scholarship Experienceなど、国際的な学びが日本の臨床にどう生かされているかという点に深く共感しました。

 

👩‍⚕️ 歯科衛生士セッション(DH Session

午後からは別室で開催された歯科衛生士向けセッションにも行われました。
岩野義弘先生による「インプラント周囲炎の臨床的対応」は、まさに実践に役立つ内容で、明日からの診療に即活かせる知見が詰まっていました。
また、清水里香先生の「インプラント患者との長期メインテナンスにおける関わり方の変遷」も、10年という時の重みを感じさせる素晴らしい発表でした。

 


 

✍️参加を通じて得た気づき

  • ・チーム医療の重要性:歯科医師と歯科衛生士の連携なくして、長期的なインプラント治療の成功はない。
  • ・デジタル技術との融合:今後の歯科治療は、よりパーソナライズされ、デジタルを駆使した設計が必須に。

・国際的なネットワークの価値:ITI Scholarshipなどを通じた国際交流が、視野の拡大と知見の深化に繋がっている。

 


 

🧩おわりに

今回のITI Section Meeting 2025への参加は、日々の診療に直結する学びだけでなく、チームで支える医療の在り方を改めて実感する機会となりました。来年もまた、進化した知識と熱い議論を楽しみにしています。