
昨日、ストローマン・ジャパン株式会社様主催の講演会「知っておきたいGBR & 抜歯即時インプラントのポイント」にて、富山の村山先生とともに登壇させていただきました。
多くの歯科医療従事者の方々にご参加いただき、活発な質疑や意見交換もあり、大変有意義な時間となりました。この場を借りて、ご参加いただいた皆さま、そして企画・運営をしてくださったストローマン社の皆さまに心より感謝申し上げます。
本ブログでは、当日の講演内容の一部や、会を通して感じたことなどを簡単にご報告させていただきます。
■ 講演テーマ:「GBRと抜歯即時インプラントのポイント」
今回の講演では、インプラント治療においてますます重要性が高まっている「GBR(骨造成)」と「抜歯即時埋入」という2つのテーマを軸に、それぞれの臨床的なポイントや判断基準、そして成功のための注意点について、実際の症例を交えて解説させていただきました。
■ 私のパート:抜歯即時インプラントの臨床戦略
私からは、主に「抜歯即時インプラントの適応と予後に影響する因子」について、日々の臨床での実感を交えながらお話ししました。
具体的には:
- ・抜歯窩の分類と評価方法
- ・初期固定の獲得における骨質の重要性
- ・インプラントポジショニングと角度管理の実際
- ・即時埋入における補綴主導型の設計
- ・軟組織のマネジメントと審美性の確保
など、シンプルで再現性のあるプロトコルの共有を意識しました。
特に、抜歯即時埋入では「適応症を正しく見極めることが何より重要」であり、焦らず治療計画を立てることで予後が安定するケースが多いと感じています。
■ 村山先生のご講演:GBRの基本と応用
富山の村山先生からは、GBRの基本的な理論から、難症例におけるテクニックまで幅広くご紹介いただきました。
- ・メンブレン選択の基準と材料特性
- ・骨補填材の選び方と臨床応用
- ・フラップデザインと縫合の工夫
- ・垂直的骨造成におけるリスクマネジメント
など、とても実践的かつ丁寧なご解説で、参加者の先生方も非常に興味深く聴講されていた印象でした。
私自身も、日常臨床にすぐ取り入れたい気づきが多く、大変勉強になりました。
■ 活発な質疑応答と現場の声
講演後の質疑応答では、
- 「抜歯即時埋入時にフラップレスで行う基準は?」
- 「骨幅が少ない場合のリスク回避法は?」
- 「前歯部審美領域での即時埋入のポイントは?」
といった具体的で臨床に即した質問が多く、先生方の関心の高さを実感しました。
また、若い先生方からは「症例を重ねる中で不安な点をどう解消しているか」という質問もあり、日々の臨床における悩みや課題が共有されるとても良い機会になったと思います。
■ 今回の講演を通して感じたこと
改めて、インプラント治療における“骨”と“タイミング”の重要性を再認識するとともに、知識だけでなく「経験に基づく判断力」の大切さを再確認する時間となりました。
治療技術の進化とともに、患者様のニーズも高度化・多様化しており、それに応えるためには常に学び、共有し合える環境の重要性を強く感じました。
こうした勉強会や講演の場は、まさにそれを実現する貴重な機会であり、今後も積極的に関わっていきたいと思っています。
■ 最後に:ストローマン社と参加者の皆さまへ感謝を込めて
今回の講演にお招きいただいたストローマン・ジャパン様のご尽力とご配慮に心より感謝申し上げます。
また、ご多忙の中ご参加くださった多くの先生方、本当にありがとうございました。
今回の内容が、少しでも日々の臨床のヒントとなれば幸いです。
今後も、臨床の現場から実感できる学びを、少しでも多くの先生方と共有できるよう努めてまいります。